日本急性血液浄化学会について

理事長挨拶

2019年10月より、特定非営利活動法人日本急性血液浄化学会の理事長を拝命いたしました藤田医科大学医学部麻酔・侵襲制御医学講座の西田 修です。創立30年を迎える節目に、歴史と伝統のある本学会の理事長を拝命し、大変光栄であると同時に身の引き締まる思いです。本学会のさらなる発展のために尽力いたしますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

本学会は、東京女子医科大学腎センターの故太田和夫先生と、千葉大学救急集中治療医学の平澤博之先生(現千葉大学名誉教授)のお二人が中心となり、当時新たな治療法として注目されていた急性血液浄化法を広く普及・発展させる目的で、1990年10月に急性血液浄化研究会として設立されました。2000年には日本急性血液浄化学会となり、2005年に特定非営利法人日本急性血液浄化学会となりました。

急性血液浄化とは、重症患者の急性期治療・集中治療の中で施行されるすべての血液浄化のことです。急性腎障害にとどまらず、敗血症(性ショック)、急性肝不全、薬物中毒、自己免疫疾患の急性増悪、代謝異常症などの疾患や病態が対象となります。本学会の英語名は、「Japan Society for Blood Purification in Critical Care」です。すなわち集中治療における血液浄化を扱う学会であることがここからも明らかです。集中治療は多部門・多職種チーム医療の最たるものであり、そこで行われる急性血液浄化療法には、医師だけではなく様々な分野・職種の方々が関与しております。臨床工学技士や看護師の方々のみならず、最近では、急性血液浄化療法中の薬物動態の観点から薬剤師の方々の関与も重要となってきております。また、近年、集中治療領域では超急性期からのリハビリテーションが予後にも関与することが示されてきており、人工呼吸器装着中や急性血液浄化療法中からも積極的なリハビリテーションが行われるようになり、理学療法士や栄養士の方の学会発表や参加も見られるようになってきています。30年の間に、会員数は1000名を超える学会となり、認定制度も整備され、学会誌も充実、国際交流も行われるようになりました。

急性血液浄化の発展と普及に取り組まれてきました先達と歴代理事長のご尽力により、本邦では急性血液浄化が広く普及し、多くの重症症例の救命に寄与してまいりました。これに満足することなく、新たな急性血液浄化の開発や研究面の促進に寄与し、また、会員の皆様の臨床面・アカデミック活動において役立つ魅力的な学会、本邦における臨床・研究面にとって重要な位置づけとなる学会、国際的に影響力のある学会を目指して尽力いたします。

以上、本学会の歴史・目的、理事長就任にあたってビジョンと抱負を述べました。

学会の発展は会員の皆様のご指導・ご協力なくしては実現できません。何卒よろしくお願い申し上げます。

2019年11月吉日
特定非営利活動法人日本急性血液浄化学会
理事長 西田 修

特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会